コラム 政治・経済

日本にデフレをもたらす社会科学的現象

あなたは、

自己実現的予言(じこじつげんよげん)

合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)

という言葉をご存知でしょうか?

 

社会科学や経済学で使われる

用語なのですが、

あまり一般の人には馴染みのない

言葉かも知れません。

 

今回は、この2つの言葉について

経済評論家の三橋貴明氏のメルマガより

考察してみたいと思います。

現在の日本の状況

新型コロナウイルスの感染が広がる中、

マスクやトイレットペーパー、

ティッシュペーパーなどが品切れになる

自体が発生しています。

 

医師などの専門家などからも

マスク自体は感染予防に効果はないと

言われていますが、

相変わらずマスクが店頭から消えてます。

 

先日ドラックストアに勤務する知人に

マスクの販売状況を聴いてみました。

 

すると、商品は定期的に入荷されるそうですが、

毎日開店前から40~50人のお客さんが列を作り

開店と同時に一気に売り切れるそうです。

 

そんな状態が最近ずっと続いており、

当然私の様に平日仕事の者には

マスクを手に入れることは

出来ない状態が続いています。

 

マスクの品切れは、感染防止として

まだ理解出来ますが、

なぜトイレットペーパーやティッシュまで

無くなってしまうのでしょうか?

 

トイレットペーパーやティッシュは

97%が国内で生産されているので

品切れになることはありません。

 

私の住む場所は製紙工業の多い紙の街なので

ティッシュやトイレットペーパーを

生産する工場が沢山あります。

 

なので、さすがにマスクのように

全部なくなることはないようですが

それでも、全体的に店頭の商品が

少なめであることは確かです。

 

この状態に至った状況を

自己実現予言合成の誤謬

説明することができます。

 

 自己実現的予言

まず自己実現的予言についてです。

 

自己実現予言とは

最初に誤った状況認識をしてしまうと

その認識による別の新しい行動を

起こしてしまい、

その行動によって誤った状況が

現実化してしまうことです。

 

今回のマスクやトイレットペーパーが

無くなるという事態も、

正しくこの自己実現予言によって

引き起こされた事例です。

 

多くの人が誤った認識をしたことで

必要以上に買いだめをしたため、

店頭から商品が消えてしまったのです。

 

 合成の誤謬

次に※合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)です。

 

なんだか難しそうな言葉ですが、

私は今回初めてこの言葉を知りました。

 

経済学でよく使われる用語の様です。

 

※合成の誤謬とは、

ミクロの視点では正しいことでも、

それが合成されたマクロの世界では、

必ずしも意図しない結果が

生じることを指す経済学の用語。

引用:ウィキペディア

これも今回のマスクやトイレットペーパーの

件に当てはめて見てみます。

 

人々はマスクやトイレットペーパーが

商品が入手できない状況なので、

少しでも不安を解消するために

余分に買いだめしようとしました。

 

これは個人的なミクロの視点では

合理的な行動だと言えるでしょう。

 

しかし、同じような行動を

多くの人が取ったために

マクロではマスクやトイレットペーパーが

品切れになったのです。

 

ミクロな合理的行動が合成され

マクロで意図しない結果になってしまう。

 

これが、合成の誤謬です。

今後の予測

日本はバブル崩壊後、

長引くデフレから脱却できていません。

 

あまりにも長い不況の中で

多くの労働者の真理状態も

半ば諦めモードに陥っている

そんな様な気がします。

 

その上に金融経済の仕組みや

グローバル化や様々な要因が追い打ちをかけ

私達の不安な思いと行動によって

実際にその不安が現実化しています。

 

三橋貴明氏もメルマガの中で

次のように述べています。

 

「日本が経済成長しないと確信し、

国内に投資しなかった結果、

実際に日本は経済成長しなかった」

 

「借金返済や預金など、企業や家計の

合理的な行動が合成された結果、

デフレ継続という非合理な結果をもたらした」

 

これが「デフレをもたらす社会科学的現象」

だという風に述べています。

まとめ

誤った認識による行動が

誤った現実を実現してしまう。

 

個人としては

合理的な行動であっても、

全体としては

不合理な結果になることがある。

 

こういった危機的な状況の時こそ、

冷静になって正しい情報により

正しい結果になるように

落ち着いて行動しなければなりません。

 

また、常にマクロの視点を持ち、

自分さえ良ければと言う意識を捨て

日本人としての誇りの持てる

行動をとっていきたいものだと思います。

 

混乱に乗じて転売して

暴利をむさぼる様な

浅ましい行動は決してしないように

心掛けたいものです。

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TSUTOMU,ISHIKAWA

TSUTOMU,ISHIKAWA

製紙会社で紙製品のデリバリー管理業務を8年間、福祉関係の専門職員を8年間勤めました。その後、地域貢献を志し政治の世界へ進みます。市会議員と国会議員公設秘書を通算5年間勤め、その後民間企業で5年間経営を学び独立起業しました。順調にステップアップしていたかに見えましたが、神様はここで私に精神の修業を命じます。50歳を目前に起業した事業が失敗し廃業・借金・うつ病・離婚等を経験します。 そして社会から完全に脱落。 病気から回復後に経済至上主義の競争社会に疑問を抱き、自身の失敗経験と反省から、この厳しい時代に凡人の中高年が、どのように生きるべきかを実践を通じて学んでいます。ビジネスマインドを始め、幸せな成功を目指すためのライフスタイルなど、将来に不安を抱える中高年の方々へ、新しい時代へ向けての生き方などをご提案しています。

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