コラム 政治・経済

「正しいベーシックインカムについて(2)」大西つねきの週刊動画コラムより

前回ベーシックインカムについて

大西つねきさんの動画コラムをご紹介していましたが

今回は前回の続きの内容になります。

 

記事元は、大西つねきさんの

YouTubeチェンネルからタイトルは、

2018.4.30「正しいベーシックインカム(2)」大西つねきの週刊動画コラムvol.24

読みやすくするために

多少表現を変えてテキスト化しております。

前回のおさらい「正しくないベーシックインカム」

本日のテーマは先週に引き続き

正しいベーシックインカム Part 2について

お話したいと思います。

 

前回正しいベーシックインカムというか

正しくないベーシックインカム。

 

今の巷のベーシックインカム議論。

 

これでは結局実現性は非常に低い。

 

仮に実現したとしても

元の木阿弥であるということをお話しました。

 

要するに今の財政金融のしくみのまま

今のお金の発行の仕組み、

それから財政の考え方を

そのままにしてベーシックインカムを

やるということは、どういうことかというと

基本的に三つの方法しかないと言いました。

 

一つはですね

今政府の財政も赤字ですから

借金をして賄ってるわけです。

 

そして、さらに借金を増やして

ベーシックインカムを配るか?

 

または 税収を増やして

他の税金をあげて

その分を捻出して配るか?

 

または、支出を減らして

他の何かに使ってるお金を減らして

その後のベーシックインカムを配るか?

 

結局それでは

そもそもベーシックインカム議論の

土台となっている格差拡大という

今の金融資本主義の仕組みには

全く手を入れてないわけです。

 

それを全く変えてない状況で

どれをやってもダメだということです。

 

それから借金でお金を発行して

それを配るということは

結局、借金は後払いの税金として

必ず先だけの子供たちに

押し付けられていきます。

 

それでは子供たちには申し訳ないです。

 

そのやり方が正しくないです。

 

それから税金を増やしても

そして、支出を減らしたとしても

これはマネーストック的には

行って来いです。

 

マネーストックは全く増えない状況で

これは最終的には効果が相殺なるので

結局どれもダメだという話をしました。

ベーシックインカムは国家レベルでやるべき施策

私は国家的な議論が必要だと考えています。

 

要するにベーシックインカムは、

日本国全体でやるべきことだと思ってます。

 

その理由は、後で説明しますけれど

例えば、どこかの市レベルとか

海外でもやってる例はあると思います。

 

自治体レベルで試験的に行ってみる

ということが行われていますが、

実は試験にも何にもなっていません。

 

それで働く人々が働かなくなるか?とか

それで犯罪率が下がる?とか

そういう社会実験的な意味は

なくはないかもしれないん。

 

しかし、

継続的にやるという意味においては

全く実験にも何にもなりません。

 

例えば、どこかの自治体レベルで

それを一時的に行ったとしても

ごく小額しか出来ないと思います。

 

それをやったところで

仕事をやめる人なんていないわけです。

 

ずっと続くわけがないのですから。

 

その事は誰もがわかっています。

 

結局それでは

国家的なベーシックインカム議論に

全く繋がってこない。

 

特に日本なんて国は、世界的に見ても

最もベーシックインカムをやりやすい国なんですが、

それはもっと本当に大きなマクロの

国家経営的な大きな視点を

持たなければいけないということなんです。

正しいベーシックインカムのやり方

結局、ベーシックインカムのやり方は

お金を作って、政府通貨・政府紙幣を発行して

要するに今まで借金で発行し続けたお金を

そうじゃないやり方で、

政府がちゃんと責任を持って発行する。

 

誰の借金でもないお金を発行して

それを配るしかないと思ってます。

 

しかし、それをやるにしても

ただ闇雲に配っていいという話にはなりません。

 

要するに国家的にやっていかなければ

これは継続しないわけです。

 

どうやってそれを考えたらいいか?

というその考え方が最も大事なんです。

 

まず皆さんにちょっと考えて欲しいのは、

規模感です。

 

日本国民全員にベーシックインカムを配る!

例えば、仮に月5万円を全員に配るとなると

どのくらいのお金になるかというと、

これは年間約77兆円になります。

 

この規模がどのくらいのものかと言うと、

今の日本の一般会計の税収が約58兆円です。

 

下の図は、以前にも見せましたが

平成29年度の予算案です。

 

税金そのものが58兆円です。

つまり、それを超える額を配るという話になると

税金がゼロになるところがプラスになる話です。

 

これぐらいの規模のものを配る。

もちろん全員月5万円です。

とても大きな金額です。

 

これより小さい金額で、

例えば1万円月配ったとしても

年間15兆円ぐらいなります。

 

今の一般会計予算の赤字幅が

基礎収支に足りない部分が11兆円で

それが倍以上になると話です。

 

そもそもこの規模感をしっかりと

捉えておかなければいけません。

 

そして、私が日本だったらこれが出来る

世界で一番できる可能性がある国だと

言ったのは何かというと、

これは経常収支なんです。

国家経営とは何か

そもそも国家経営とは何かと言うと

まず一つには持続可能性っていうのがあります。

 

ちゃんと国家として

自立していく必要があるんです。

 

そのためには日本の国内にないものを

外から買ってくる必要があります。

 

そのためには当然外貨が必要です。

 

日本なんか特に資源のない国ですから

だから外貨を稼がなければならないのです。

 

特に戦後70年、戦争に負けて資源もなくて

国土が焼け野原で、

資源を買ってくるための外貨も無かったので

ひたすら黒字を稼ぎ続けるために

日本経済ってやってきたわけです。

 

その結果、日本は本当に世界一の

大きな黒字を稼いできました。

 

下の図も以前に見せたと思います。

 

財務省のホームページから

引っ張ってこれるんですが、

世界一の対外純資産328兆円相当、

つまり3兆ドルぐらいの

世界一のこれは貯金です。

それを稼いでるわけです。

結局、国家経営が何かと言うと

これが赤字にならないことが大事なわけです。

 

国内にないものを買ってくるだけの外貨を

ちゃんと自分たちの力で稼ぎ続けることで

国家は存続することができる。

 

しかし、日本はそれをはるかに上回る額を

稼いでしまってるという事は、

もっと少なく働いていいんです。

 

要するに、もうちょっとサボっていいです。

 

こんなに黒字稼ぐ必要はないわけです。

 

ですからそこでベーシックインカム、

要するに政府が政府通貨でお金を刷って

それが年間77兆円を配るなんてことが

できる可能性があるんです。

 

しかし、その時に気を付けなければいけないのは

そうやった時に何が起きるか?

皆さんが少なく働いて

そのぶん余暇の時間を増えますから

おそらく消費も増えると思います。

 

国内で消費が増えて、

そして働く時間が少なくなることで

外から買ってこなければいけない

資源が増えます。

 

それから外に売る黒字というのも

輸出も減って黒字も減る可能性があります。

 

その時に、この貯金の3兆ドル、

328兆円相当の黒字が

どうやって減っていくかということを

見て行かなければいけないんです。

 

これは長期的に見ていく必要があります。

一時金とベーシックインカムとの違い

私だったら政府通貨を刷ったら

まず一人100万円、

130兆円ぐらいの予算になりますけども

それをすぐ配って、

それで様子を見たらいいと思います。

 

しかし、ベーシックインカムとなると

これは毎月それから毎年のことになります。

 

毎年77兆円を配るのと、

一時的に130兆円皆さんに

一人100万円ずつ配るというのは

これはまた違う話です。

 

130兆円一人100万円配って

それである程度1・2年様子を見て

それで実際にどれだけ黒字が減っていくのか?

経常収支がバランスしていくのか?

または赤字になるのか?

ということをみて、

その後に今度ベーシックインカムとなると

その130兆円の影響から

ある程度の推測をする事が

できるかもしれません。

 

これも本当に行ってみて、

やりながら注意深くいろんな数字を見て

やらなければいけないことなんですが、

年間77兆円のベーシックインカムを

政府通貨で刷ってそれを配った時に

どれだけ輸入が増えるか?

どれだけ輸出が減るか?

そして、我々が何十年も稼いできた

この3兆ドル・328兆円相当の黒字が

どのくらいのペースで減っていくか?

という様なところを見ていかなければ行かない。

黒字は減らす以外の選択肢はない

しかし、この328兆円や、

それから3兆ドルという額の

世界一の黒字というのは

いずれはゼロに近づけていく他はないんです。

 

なぜなら、これは世界的に見て

皆さんもちょっと考えていただければ

分かると思うんですが

どっかの国の資産っていうのは

どっかの国の借金になっています。

 

ます日本の328兆円、3兆ドル分の債権が

誰の借金になっているかと言うと

基本的に、この表の一番下を

見て頂ければ分かる通り

アメリカ合衆国の借金になっています。

要するに上位5カ国、

日本それから中国、

ドイツ語みたいな国々がですね

アメリカに貸してるわけです。

 

これは持続可能ではありません。

 

だから今トランプが必死になって

この赤字を解消しようとしてる。

 

だから関税をあげたりとか、

日本に対しても、

いろんなプレッシャーをかけてきてる。

 

いろんなものを買えと言ってきてます。

 

その根本にあるのは

この経常収支のアンバランスです。

 

これは持続可能ではないし、

これはフェアではないからなんです。

 

やはり日本もこれを

減らしていく必要があります。

 

そのためには日本の内需拡大、

昔それこそ80年代にそれをやってました。

 

その後バブル景気が起きて

バブルが崩壊して、

それがうやむやになってしまいました。

 

それをもう一度ちゃんと

やる必要があります。

 

今度はちゃんとした方法で

正しい方法でお金を発行して

要するに政府が政府通貨を発行して

それは皆さんに配る。

 

そして、それをやることによって

内需を拡大して皆さんの働く時間を減らす。

 

そして、輸出を減らして輸入を増やす。

 

そうやって毎年の経常黒字を

少しずつ赤字にしていって

326兆円も稼いでしまった

世界一の黒字を減らしていくという

長期的な視点が必要です。

国家経営の視点が必要

これは一人いくら配れば生活が楽になるとか

そんなミクロなレベルの話をいくらしても

いくらにしたらいいか?

それが持続可能なのか?可能なのか?

本当にそれはできるのかどうか?

という答えは見えやしません。

 

それこそどっかの市とか

自治体レベルで実験をしたところで

そんな大きなレベルの話は見えてきません。

 

ですから本気でベーシックインカムを

日本人全員に支給したいという風に思っていれば

それは私は素晴らしいアイディアだと思います。

 

しかし、それを本当にやるためには

こういう大きな視点、マクロの視点で

大きな国家経営の視点が絶対に必要なんです。

 

ですから本気で、

もしベーシックインカムを実現したいと思えば

私が言っていること、

お金の発行の仕組みを変えなければいけない!

 

そして、今の経常収支を

どうやって減らしたらいいか

そう言った言葉に

是非耳を傾けていただきたいと思います。

 

どっかの実際で大騒ぎして

一生懸命やろうとしたところで

これは結局本当にそれだけで

終わってしまいます。

 

それで本当にやり方を間違って

財政が悪化したりすれば

やっぱり駄目だったという話になります。

 

ベーシックインカムはダメではありません。

素晴らしいアイデアです。

 

しかし、それをやるためには

政府通貨でお金を発行するという

その根本のところを変えなければいけません。

 

そして、日本がそれをやった時に

どれだけ経常収支が減っていくか

年間77兆円、一人月5万円の

ベーシックインカムを配った時に

年間どれだけの経常赤字が出るか

そして、例えばそれで

10兆円の経常赤字になったとしても

328兆円の黒字が全部なくなるためには

33年かかるんです。

 

そうすれば持続可能だ

ということがわかります。

 

そういう数字をちゃんと見ながら

私は2年周期ぐらいで

差額とかの数字を見直す必要があります。

 

それと同時に経済構造の

根本的な転換も必要なんです。

 

日本という国は

ずっと輸出主導型で行ってきました。

 

これは先ほども言ったように

日本はまず資源がなかったから

黒字を稼ぐ必要があったから

輸出主導でいくしかなかったんです。

 

そしてそれをやり続けてきました。

 

しかし、我々やり過ぎてしまって

実は1985年のプラザ合意の時に

やり過ぎてお前ら黒字を稼いで

稼ぎすぎだからちょっと減らせ

ということで、思いっきり円高にされたんです。

 

その時に大きく経済構造の

転換をする必要があった。

 

今からもう30年前の話です。

 

しかし、そういう世界からのメッセージ

特にアメリカからのメッセージを無視したのか、

結局その後バブルが崩壊して

他にどうしようもなかったのか分かりませんが

そのまま何もせずに

同じ産業構造のまま、

未だに輸出主導型の経済で続けています。

 

ですから、その経済構造の転換も

大きくする必要があるんです。

大胆な産業構造の転換

輸出産業じゃなくて、もっと内需産業

日本で国内でやることはたくさんあります。

 

介護とか、それから教育とか

持続可能な社会を作るための

インフラ投資とかです。

 

そのための技術技術開発とか

日本国内でやらなければいけないことが

たくさんあります。

 

そちらの方に大胆に人を投入して、

大きな産業構造の転換も

このベーシックインカムをやる

10年20年の間に行って行かなければならない。

 

それをやると今度

そこで持続可能な社会を作るための

色んな技術というのは

また世界に貢献することになって

最終的にはまた黒字を

稼いでしまうかもしれませんが、

とにかく大きな国家経営の視点がなければ

結局ベーシックインカムなんてできません。

 

そしてベーシックインカムというのは

その中のパーツに過ぎないんです。

 

大きな国家経営ビジョンの

ごく一部のパーツに過ぎません。

 

ですからそのベーシックインカムの所だけを

取りざたして、それをやれば

さも全てが上手く行くようなことを言っても

それは嘘でしかありません。

 

結局、今の金融資本主義

資本家の一部の人たちが

お金を巻き上げてしまうという

その仕組みをそのままにして、

ただ、お金を配ったところで。

それは言い方悪いですけれでも、

家畜を太らせて後で食べるようなもんです。

 

結局それでは食べられてしまいます。

 

ですから、根本のところから

変えなければいけません。

 

もっと大きな国家ビジョンを

持つ必要があるということです。

 

その大きな国家ビジョンを私は持ってるから

それを実現するためにフェア党という旗を立てて

自らの政治団体を立ち上げて活動してます。

 

早くこの旗のもとに、

たくさんの人たちが

集まってくることを願ってます。

 

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
TSUTOMU,ISHIKAWA

TSUTOMU,ISHIKAWA

製紙会社で紙製品のデリバリー管理業務を8年間、福祉関係の専門職員を8年間勤めました。その後、地域貢献を志し政治の世界へ進みます。市会議員と国会議員公設秘書を通算5年間勤め、その後民間企業で5年間経営を学び独立起業しました。順調にステップアップしていたかに見えましたが、神様はここで私に精神の修業を命じます。50歳を目前に起業した事業が失敗し廃業・借金・うつ病・離婚等を経験します。 そして社会から完全に脱落。 病気から回復後に経済至上主義の競争社会に疑問を抱き、自身の失敗経験と反省から、この厳しい時代に凡人の中高年が、どのように生きるべきかを実践を通じて学んでいます。ビジネスマインドを始め、幸せな成功を目指すためのライフスタイルなど、将来に不安を抱える中高年の方々へ、新しい時代へ向けての生き方などをご提案しています。

-コラム, 政治・経済

Copyright© 現役中高年の自己啓発ブログ , 2020 All Rights Reserved.