コラム 政治・経済

政府は借金することでお金を発行していた

私はインターネット上に、

2時間を超える動画を見つけました。

 

長い動画でしたが食い入るように最後まで視聴し、

そして、これまでの価値観が一変しました。

 

配信者は大西つねきさんと言われる方です。

 

大西さんは自ら主張する政策を実現するために、

フェア党という政治団体を立ち上げ

政治家また思想家として活動をされています。

 

主に主張されている内容は、

今の金融資本主義のシステムの矛盾と

その経済の仕組みを変えることです。

 

しかし、

それ以上に大切な概念があると主張していることは、

ひとり一人が自由に生きることができて、

そうした人としての生き方や思想・哲学が

政治の根幹に必要だという点です。

 

大西つねきさんのお話の中では

現在の金融システムについて色々な専門的な内容も

多く出てきます。

 

なので、少し難しい部分もありますが、

分からないところは一つ一つを自分で調べながら

何度も聞いているうちに、

私自身とても強い共感を覚えました。

 

なぜなら、

私も以前から真面目で正直な人ほど

豊かになれない今の社会に

大きな違和感を感じていたからです。

 

でも、その根本的な原因がわからず、

悶々としていたのです。

 

そこへ、大西つねきさんの配信に出会い

全ての原因がスッキリと腑に落ちたわけです。

 

以来、ずっと大西つねきさんの情報で学びながら

私自身が出来ることを模索しています。

 

このブログの記事も、その一環として

配信をしているものです。

 

大西つねきさんについて

更に詳しいことを知りたい方は、

大西つねき公式ウェブサイト

を是非ともご覧ください。

 

さて、前回は

日本の姿を38年間のデータで見る

と言うことについて記事を書きました。

 

今回も引き続き、大西つねきさんの著書、

「私が総理大臣ならこうする」

第三章「政府の借金を税金で返してはいけない」より

政府は借金することでお金を発行していた

ということについてお話していきます。

日本国の予算案

これまでの説明で何度もお話していますので、

お金は誰かが借金することで生まれてくることは

ご理解いただけているかと思います。

 

そして、政府が借金をすることでお金を発行していた

ことも前回の記事で解説しています。

 

しかし、この仕組みがイマイチ難しいと思いますので

もう少し具体的に説明をしていきたいと思います。

収入と支出

下の図4を使ってご説明して行きます。

 

図4:政府支出とマネーストック


グラフ出典:大西つねき著「私が総理大臣ならこうする」より

 

日本の財政ですが、平成29年度案(図4の中央)では

収入が税収約58兆円+その他収入5兆円=合計63兆円

支出は74兆円で基礎支出が11兆円のマイナスです。

 

その他に国債の利息9兆円国債償還14兆円

合計23兆円の公債費

 

基礎支出11兆円+公債費23兆円=34兆円の赤字です。

 

この赤字分の34兆円を借金で賄うことになります。

国債残高

次に図4の右側の国債残高ですが、

平成28年度末で845兆円です。

 

図4:政府支出とマネーストック


グラフ出典:大西つねき著「私が総理大臣ならこうする」より

 

この国債ですが、29年度予算案では

基礎収支さえもマイナスなので返済すら出来ず、

不足分の11兆円を新たに借り入れることになります。

 

国債の償還に14兆円必要になりますが、

これは借り換えて支払うので、

プラスマイナスゼロで残高は変わりません。

 

つまり、

不足分11兆円国債償還の利息分9兆円合計20兆円

政府の借金(国債)が増えることになります。

 

こうして平成28年度に845兆円だった国債残高が

平成29年度には20兆円増えて865兆円になるのです。

 

ここでポイントになるのは、

この20兆円の新たな政府の借金が、

実はお金の発行なんだと言うことです。

マネーストックが増える仕組み

次に図4の左側ですが、

これは私達の持っているお金がどれだけあるか?

(マネーストック)を示しているものです。

 

図4:政府支出とマネーストック


グラフ出典:大西つねき著「私が総理大臣ならこうする」より

 

平成30年1月の速報では、

※マネーストックM2990兆円です。

マネーストックとは、
金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量です。
具体的には、一般法人、個人、地方公共団体などの
通貨保有主体(=金融機関・中央政府以外の経済主体)
が保有する通貨量の残高を集計しています。

ちなみにM2はゆうちょ銀行や農協の現金預貯金を除いた総量で、
M3はゆうちょ銀行や農協等の分も全て含めた総量のことです。

政府への税収58兆円分は、

基本的に私達の所有するマネーストックから支払われます。

 

つまり、私たちの現金・預貯金が、

税金の支払いで58兆円減ることになります。

 

政府の歳入の5兆円分は、

①国有地の売却益や賃貸収入など、

②特別会計からの繰入金などです。

 

①の場合にはマネーストックから徴収されますが

②の場合は違いますが、

ここでは全て①であると仮定して説明して行きます。

 

要するに私達のマネーストックは、

990兆円-58兆円-5兆円=927兆円

になります。

 

次に政府支出の74兆円ですが、

これは基本的に政府が民間へ支払うものです。

 

例えば、政府の事業費や公務員の給料、

また社会保障費などになって私達へ戻されます。

 

つまり、税金とその他収入で63兆円減ったのですが

74兆円が戻り11兆円マネーストックが増えます

 

加えて、国債の利息9兆円も民間の国債保有者が受け取るので

受け取り方は、直接だったり資産運用益だったり様々ですが、

いずれにしても、マネーストックは

11兆円+9兆円=20兆円が増える計算となります。

 

つまり、990兆円だったマネーストックM2が

20兆円増えて1010兆円になります。

 

政府が借金をして国債を20兆円増やし、

民間のマネーストックM2が20兆円増えたのは

偶然ではありません。

 

政府が借金をして税収より多くお金を使えば、

その赤字分が民間の預金(マネーストック)を

増やすのです。

 

要するに、政府が借金をしてお金を発行し、

政府が事業などを通じて世の中にお金を回し、

これによってお金と借金が同時に同額増えるのです。

 

これが

「政府の借金=お金の発行」

という仕組みです。

政府の借金が国民のお金になる

政府が借金をしてお金を発行する仕組みですが、

実は、これ自体は借り手が民間から政府に変わっただけで、

民間銀行が行う※「信用創造」と本質的には同じなのです。

※信用創造とは、
銀行が貸し出しを繰り返すことによって、
銀行全体として、最初に受け入れた預金額の
何倍もの預金通貨をつくりだすことをいいます。

「「信用創造」」の画像検索結果

出典:ベネッセ進研ゼミ

あなたが銀行に預けたお金を銀行が誰かに貸したとしても

あなたの預金が減らないように、

銀行が政府の国債を買っても私達の預金は減りません。

 

しかし、政府が増えた分のお金を使って

世の中に回していけば、民間の預金は増えることになります。

 

こうして、私たちが貸した覚えもないうちに

国民が政府に900兆円近い高額なお金を

貸したことになっているのです。

 

でも、これは国民のお金を貸したのではなく、

政府の借金が国民のお金になっていると言うことです。

 

大西つねきさんの分析では、

これはおそらく意図してなったものではない

と言っています。

 

バブル崩壊後の公的資金の注入や

その後の景気対策など、経済成長が止まってしまい

銀行の信用創造が落ち込む中で、

そうせざるを得なかったのでしょう。

 

経済が落ち込み、守りに入った民間が

借金を減らせば減らすほどお金は減り、

それが更に経済を収縮させるのが今の金融経済です。

 

無限の経済成長は在り得ません。

 

これは、政府の無駄使いでもなければ、

税収が足りない問題でもありません。

 

すべては、お金の発行の仕組みの

矛盾が引き起こしているのです。

 

今回は以上となります。

 

最後までお読みいただき、

感謝申し上げます。

 

参考書籍
「私が総理大臣ならこうする」
著者 大西つねき

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TSUTOMU,ISHIKAWA

TSUTOMU,ISHIKAWA

製紙会社で紙製品のデリバリー管理業務を8年間、福祉関係の専門職員を8年間勤めました。その後、地域貢献を志し政治の世界へ進みます。市会議員と国会議員公設秘書を通算5年間勤め、その後民間企業で5年間経営を学び独立起業しました。順調にステップアップしていたかに見えましたが、神様はここで私に精神の修業を命じます。50歳を目前に起業した事業が失敗し廃業・借金・うつ病・離婚等を経験します。 そして社会から完全に脱落。 病気から回復後に経済至上主義の競争社会に疑問を抱き、自身の失敗経験と反省から、この厳しい時代に凡人の中高年が、どのように生きるべきかを実践を通じて学んでいます。ビジネスマインドを始め、幸せな成功を目指すためのライフスタイルなど、将来に不安を抱える中高年の方々へ、新しい時代へ向けての生き方などをご提案しています。

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