コラム 政治・経済

日本銀行の仕事(日銀はお金を刷らない)

大西つねきさんは、

今の金融システムの矛盾を変えようと

フェア党という政治団体を自ら立ち上げて、

政治活動をされている政治家・思想家です。

 

その大西つねきさんのお話に強く共感し、

以後、現在の経済金融システムの矛盾等

について学んでいます。

 

この記事は、大西つねきさんが執筆した

「私が総理大臣ならこうする」

という書籍から配信しています。

 

大西つねきさんについての詳しいことは、

大西つねき公式ウェブサイトをご覧ください。

 

前回は、日本は何を間違い続けて来たのか?

政府の借金の原因は「収入<支出」ではない

と言うことについて記事を書きました。

 

今回は、

日本銀行の仕事(日銀はお金を刷らない)

ということについてお話していきます。

お金の発行の誤解

お金の発行の仕組みを知ることは、

私達に起きている問題の本当の原因を

知ることになります。

 

ですから、まず仕組みを知ることで

この仕組みを変える事こそが、

人類に共通した課題であることが理解できると思います。

 

お金の発行で、最も一般的な誤解は、

「お金は日銀が発行している」

というものです。

 

まず結論から言いますと、

日銀はお金を発行していません。

 

紙幣には日本銀行券と印刷されていますが、

刷っているのは国立印刷局で、硬貨は造幣局で作られています。

 

毎年、古くなったり破損したりする

紙幣や硬貨を交換する分と、

お金の総量が増えるに従って増やす分を

財務省の計画に沿って必要な分だけを作ています。

お金=紙幣ではない

もし、「お金=紙幣」だと考えるのであれば、

お金の総量が増えるに従って増やす分を刷るのですが、

ちょっとおかしなことに気が付きます。

 

と言うのは「お金=紙幣」であるならば、

紙幣を刷ることがお金の総量を増やすことであり、

お金の総量が増えたから紙幣を増やすと言う論理は

成り立たないからです。

 

つまり、

「お金=紙幣ではない」

と言うことです。

マネーストックM3

日本中の紙幣を全部集めると、

その総額は約100兆円になります。

 

日銀のホームページの貸借対照表の負債に

発行銀行券1,071,679億円という項目があります。

これが紙幣の合計額です。

 

参考データ;第135回事業年度(令和元年度)上半期財務諸表等について

 

対して、日本中の現金及び預貯金はいくらかと言うと、

約1380兆円になります。

 

これも日本銀行のホームページで通過関連統計から

マネーストックの最新速報を開き

2020年 1月15日現在のデータを開くと、

一番下のM3の残高に1,377.5兆円と明記されています。

 

このマネーストックM3という数字は、

日本中の現金、預貯金を郵便貯金や農協に

預けた分も含めて全部合算した数字です。

 

つまり、このマネーストックM3というのが、

私達が持っていると認識しているお金の総額です。

 

またまたおかしな疑問が出てきました。

 

1380兆円もの現金と預貯金があるのに、

実際の紙幣はたったの100兆円しかありません。

 

国民のうちの10%もの人が

一気に預金を引き出そうものなら、

たちまち取り付け騒ぎになります。

 

これはどうしたことなのでしょうか?

お金の本質とは

殆どのお金は、紙幣という実体を持たずに

存在しているのです。

 

紙幣はお金として通用しますが、

それが本質ではないのです。

 

殆どのお金は単なる預金情報として

数字として電子的に存在するだけです。

 

もし、あなたが100万円を銀行に預ければ、

預金通帳に100万円と記載されます。

 

そして、そこから1万円引き出せば、

その1万円が現実社会に持ち出す

ための情報の入れ物として紙幣が機能します。

 

つまり、1万円は銀行に預けた100万円分のうち

1万円分を分離して運ぶための記憶媒体でしかないのです。

 

これを例えるならば、USBメモリと同じです。

 

USBメモリは、引き出して運ぶ需要が増えなければ

沢山つくっても売れません。

 

殆どの情報はパソコンなどに持っていて、

オンラインでもやり取りができますので、

USBはそれを物理的にやり取りするときだけに

必要になるものです。

 

紙幣にもこれと全く同じことが言えます。

 

1380兆円のうちの殆どは、銀行間で電子送金され

現金でのやり取りは、ほんの一部に過ぎません。

 

なので、100兆円ほどの紙幣で充分足りるというわけです。

 

必要以上に紙幣を作っても、

それは銀行の金庫に眠るだけになります。

 

つまり、紙幣を製造しても、

それ自体が預金を増やすこと(お金の発行)

にはならないのです。

 

そして、これは日本銀行の仕事ではないと

いうことを理解しておきましょう。

 

 

今回のお話は以上です。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

参考書籍
「私が総理大臣ならこうする」
著者 大西つねき

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TSUTOMU,ISHIKAWA

TSUTOMU,ISHIKAWA

製紙会社で紙製品のデリバリー管理業務を8年間、福祉関係の専門職員を8年間勤めました。その後、地域貢献を志し政治の世界へ進みます。市会議員と国会議員公設秘書を通算5年間勤め、その後民間企業で5年間経営を学び独立起業しました。順調にステップアップしていたかに見えましたが、神様はここで私に精神の修業を命じます。50歳を目前に起業した事業が失敗し廃業・借金・うつ病・離婚等を経験します。 そして社会から完全に脱落。 病気から回復後に経済至上主義の競争社会に疑問を抱き、自身の失敗経験と反省から、この厳しい時代に凡人の中高年が、どのように生きるべきかを実践を通じて学んでいます。ビジネスマインドを始め、幸せな成功を目指すためのライフスタイルなど、将来に不安を抱える中高年の方々へ、新しい時代へ向けての生き方などをご提案しています。

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