コラム 政治・経済

貿易黒字を稼ぐためのコストカットが国民にもたらしたものとは

大西つねきさんという方は、

自身でフェア党という政治団体を立ち上げ

政治家及び思想家として活動をされている方です。

 

大西さんの配信の主な内容は、

今の経済金融システムの矛盾や

政治だけでなく生きる上で必要な

人としての思想や哲学についてです。

 

専門的な内容もあり、難しい部分もありますが

私自身大変強い共感を覚えて、

以来ずっと大西つねきさんの配信から学びながら

私自身が出来ることを模索しています。

 

このブログ配信もその一つになります。

 

大西つねきさんについての詳しいことは、

大西つねき公式ウェブサイトをご覧ください。

 

前回は、

アメリカの誤算は日本のバブル発生と崩壊

と言うことについて記事を書きました。

 

今回は、

貿易黒字を稼ぐためのコストカットが国民にもたらしたものとは

ということについてお話していきます。

バブル崩壊後のコストカット

日本の企業はバブル崩壊後も、

コストカットをし続けてきました。

 

その意味をもう少し考えてみたいと思います。

 

コストカットと聞くと、企業全体の利益をあげるために

合理的で効率的な良いイメージを持つかも知れません。

 

しかし、コストカットをすると言うことは、

誰かの売上や給料を削ることを意味しています。

 

日本国内各企業はの大手を始め、

30年間もずっとコストカットをし続けています。

 

その結果は一体どうなるでしょうか?

 

企業は生き残りをかけて、

更なるコストカットの負の連鎖から逃れられません。

 

下請けや中小企業などは、売上をカットされ

労働者の給料は上がらず、むしろ減らされてしまいます。

 

すると労働者=消費者は消費を抑えようとするので、

ますますお金が回らなくなります。

コストカットが産み出したもの

厳しいコストカットを受けるなかで

私達はお金を節約するだけでなく、

コストパフォーマンスを求めるようになります。

 

いつしか支払った以上の価値を

モノやサービスに要求するようになるのです。

 

そして、

コストカットが私達にもたらしたものは

「今だけ、金だけ、自分だけ」

という価値観の風潮でした。

 

もちろん、必死に頑張っている方も

いらっしゃいます。

 

しかし、残念ながら今の経済全体がそうはなっていません。

 

更に労働者も貰っている給料以上の仕事を要求されます。

 

企業が求められる対価以上のモノやサービスは、

労働者のコストカットという犠牲によってのみ

達成されるのです。

 

この労働者とは、日本の労働者だけではなく、

原材料を輸入している国の労働者たちも含まれます。

 

国によっては未成年者の労働者もいるかもしれません。

 

そういった多くの労働者たちが搾取されることも

容易に想像できるのです。

 

国内だけを見ても、低賃金や長時間労働、

サービス残業などの色んな問題をみても

その現実と実態が理解できると思います。

コストカットの本当の意味

コストカットは、単なるお金のカットではありません。

 

報酬を減らした分と同額

または、それ以上の価値を要求する

のがコストカットの正体です。

 

生産性向上の強要以外の

何者でもないコストカットに、

日本人労働者は身を削りながら

応え続けて来たのです。

 

日本のホワイトカラーの生産性は低い

と揶揄されていますが、

それは本来受け取るべき報酬を受け取らずに

コストカットに耐えてきたからなのです。

 

生産性に見合うだけの報酬を

カットされているだけなのに

こんな不当な評価があるでしょか?

 

世界最大のお金持ち国家になった理由

日本は現在世界一の対外純資産を保有する

世界一のお金持ち国家です。

 

その資産額は日本円で約330兆円(約3兆ドル)です。

主要国の対外純資産 為替相場の推移 - 財務省

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これだけの対外純資産を稼げた意味は、

コストカットという血のにじむような犠牲の上なのです。

 

労働者が本来受け取るべき対価を受け取らず働き続け、

為替レートが230円から100円台になっても、

低コストで高品質なモノを作り世界中に売り続けたからです。

 

本来であれば輸出価格が

2倍以上になってもおかしくないものを

半額に値引き出来たのは、

私達労働者の無償労働だったのです。

 

対外純資産の日本円で約330兆円(約3兆ドル)

という黒字の値段は、言い換えるならば、

私達の犠牲の値段なのです。

 

この血と汗と涙の結晶でもある大切な資産は、

外貨として海外を巡り、私達に使われることはありません。

 

多くはアメリカ政府に貸しっぱなしで、

間接的に軍事産業を下支えしていることにもなります。

 

一体何のために、

私たちは懸命に必死に働いてきたのか?

 

国家経営とは誰のためにあるべきなのか?

真剣に考えなければならない時期に来ています。

 

今回は以上です。

最後までお読みいただき、

感謝申し上げます。

 

参考書籍
「私が総理大臣ならこうする」
著者 大西つねき

 

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TSUTOMU,ISHIKAWA

TSUTOMU,ISHIKAWA

製紙会社で紙製品のデリバリー管理業務を8年間、福祉関係の専門職員を8年間勤めました。その後、地域貢献を志し政治の世界へ進みます。市会議員と国会議員公設秘書を通算5年間勤め、その後民間企業で5年間経営を学び独立起業しました。順調にステップアップしていたかに見えましたが、神様はここで私に精神の修業を命じます。50歳を目前に起業した事業が失敗し廃業・借金・うつ病・離婚等を経験します。 そして社会から完全に脱落。 病気から回復後に経済至上主義の競争社会に疑問を抱き、自身の失敗経験と反省から、この厳しい時代に凡人の中高年が、どのように生きるべきかを実践を通じて学んでいます。ビジネスマインドを始め、幸せな成功を目指すためのライフスタイルなど、将来に不安を抱える中高年の方々へ、新しい時代へ向けての生き方などをご提案しています。

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