コラム 政治・経済

アメリカの誤算は日本のバブル発生と崩壊

大西つねきさんは、フェア党という政治団体を立ち上げ

政治活動をされている政治家・思想家です。

 

その大西つねきさんのお話に強く共感し、

以後、現在の経済金融システムの矛盾等について学んでいます。

 

この記事は、大西つねきさんが執筆した

「私が総理大臣ならこうする」

という書籍を参考に配信しています。

 

大西つねきさんについての詳しいことは、

大西つねき公式ウェブサイトをご覧ください。

 

前回は、日本は何を間違い続けて来たのか?

全てが大きく変わった1985年のプラザ合意

と言うことについて記事を書きました。

 

今回は、

アメリカの誤算は日本のバブル発生と崩壊

ということについてお話していきます。

日本経済のバブル発生

当時は中曾根首相が日本のかじ取りをしていました。

 

内需拡大を盛んに呼びかけ、

一人100ドル分の外国製品を買えとまで言っていました。

 

1985年のプラザ合意によって、

アメリカから明確なメッセージを突きつけられ

大きなプレッシャーを受けていた日本は、

※金融緩和を行い、内需を拡大して輸入を増やします。

※金融緩和とは、
日銀が公開市場操作で銀行等の金融機関から
国債や手形を買うことで資金を供給し、
市中に出回る資金の量が増えて、
金利が低下し、金融緩和という状態になります。

そうして、貿易黒字を削減する方針へと

政策を転換して行きました。

 

これまで日本は、戦後復興を輸出による

貿易黒字だけで成し遂げてきたので、

この政策の転換は、日本にとっては

戦後初めての試みであったようです。

 

しかし、これが日本自らの意志ではなく、

アメリカの圧力によるものであったことが、

戦後復興を本当の意味で果たせていないと

感じる一面でもあります。

 

いずれにしても、

忠実に方向転換した政策を実施したお陰で、

日本にバブルが発生したのです。

 

しかし、このバブルの本当の意味を理解している人は

驚くほど少ないと大西つねきさんは指摘しています。

 

その意味は、また改めて解説致します。

アメリカの誤算

大西さんは、著書の中でバブル時期の日本の政策自体は、

それほど間違ってはいなかったと指摘しています。

 

なぜなら、1988年から1990年までの3年間で、

経済成長率は年7%を超え、インフレ率も2%程度、

ドル/円の為替レートも

120円台から160円台まで回復していたからです。

 

日本経済は、プラザ合意による

アメリカからの注文通りになっていました。

 

ところが、一つだけ誤算があったのです。

 

それが、バブルの発生と崩壊です。

 

バブルの崩壊により景気は低迷し、

円高による不況が日本経済に襲い掛かります。

 

折角160円台にまで戻っていた為替レートが

1994年には遂に100円台を割れて、

1995年には80円台を割れるまで下落します。

日本経済の対処

日本はバブル最盛期は、

金融緩和と内需拡大で輸入を増やしました。

 

しかし、結局バブルが崩壊し、

銀行は不良債権の処理に追われ

民間企業へ貸し渋りを始めたため、

市場にお金が回らなくなりました。

 

そして、日本は今日も尚続いている

デフレへと突入して行くのです。

 

企業は更なるコストカットを計り、

内需拡大とは逆に、経常収支の黒字を稼ぎ始めます。

 

そうすると、GDPの数値は上がりますので、

政府にとっても、産業構造を根本から変えるよりも

手っ取り早く簡単な手段となるのです。

 

恐らく、そういった安易な方法で、

前後復興の成功体験を再現しようと

したのだと思います。

根本的にな国家運営を間違えた

大西さんは、そもそも新たな設備投資が必要な

産業構造の転換などは、民間主導では困難だと指摘します。

 

こうした状況下においてこそ、

本当の意味で政府主導の経済政策が

求められるのだと思います。

 

日本はバブルが崩壊した後も、

プラザ合意前のように貿易黒字を稼ぎ続けました。

 

そうして、世界一の対外純資産を持つ

世界一お金持ちの国家となりました。

 

しかし、その貿易黒字は全て外貨で貯まり、

私達のためには、ほとんど使われず、

その殆どが、アメリカへ貸しっぱなしという状態です。

 

保有する資産の3兆ドルのうち、

1兆ドルは日本政府がアメリカ政府に貸しています。

 

この世界一の対外純資産の裏側には、

私達労働者が過酷なコストカットを

30年も強いられ続けた結果であることを

忘れてはいけません。

 

本来であれば、

私達労働者が受け取るべきはずのお金が

今は対外純資産として外貨になっているのです。

 

私達は、これまで根本的な国家運営を

大きく間違え続けて来たと言わざるを得ません。

 

今回のお話は以上です。

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

参考書籍
「私が総理大臣ならこうする」
著者 大西つねき

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TSUTOMU,ISHIKAWA

TSUTOMU,ISHIKAWA

製紙会社で紙製品のデリバリー管理業務を8年間、福祉関係の専門職員を8年間勤めました。その後、地域貢献を志し政治の世界へ進みます。市会議員と国会議員公設秘書を通算5年間勤め、その後民間企業で5年間経営を学び独立起業しました。順調にステップアップしていたかに見えましたが、神様はここで私に精神の修業を命じます。50歳を目前に起業した事業が失敗し廃業・借金・うつ病・離婚等を経験します。 そして社会から完全に脱落。 病気から回復後に経済至上主義の競争社会に疑問を抱き、自身の失敗経験と反省から、この厳しい時代に凡人の中高年が、どのように生きるべきかを実践を通じて学んでいます。ビジネスマインドを始め、幸せな成功を目指すためのライフスタイルなど、将来に不安を抱える中高年の方々へ、新しい時代へ向けての生き方などをご提案しています。

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