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不安満載IR(カジノを含む総合型リゾート)が開設されるがギャンブル依存症対策はどうなる?

カジノ解禁とギャンブル依存症対策

2020年代前半にも最大3カ所のIR(統合型リゾート)が開業される事が決まりました。

カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案は2018年7月20日午後の参院本会議で、与党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立する見通しだ。IRの施設数は当面、全国3カ所までとする。ギャンブル依存症の対策として、日本人客の入場回数は週3日、月10日までに限るほか、1日あたり6000円の入場料を取る。出典;日本経済新聞

カジノと聞くと、ラスベガス等の海外のイメージが思い浮かびます。

また、一般庶民よりもどちらかと言うと上流社会の富裕層が楽しむゲームの様なイメージが強いのですが、遂に日本にもそのカジノが解禁されることになりました。

総合リゾートってアミューズメント制が高いように聞こえますが、この基盤を支える収益の9割は、ギャンブルであるカジノが賄う仕組みとなっているようです。

私は以前、事業の失敗からギャンブルに逃げ、ギャンブルにのめりこんでいた経験があります。

いわゆるギャンブル依存症になっていましたので、このIRの動向が大変気になっています。

医学・脳科学的な事は、知識が無いのでわかりませんが、私の経験からこのギャンブル依存症が本当に怖い病気であるということは核心を持って言えます。

なぜなら、小・中学校で習う算数を理解出来れば、絶対勝てない計算が成り立つと分かっていながら、自分だけは特別で勝てると思い込んでしまい、理論上絶対勝てないと言う自覚症状があるにも関わらず、ギャンブルを止めることが出来ないからです。

これは実に恐ろしいもので、一種の洗脳された状態に近いのではないかと感じますが、現在も完全に克服出来ているかと問われると、正直自信がありません。

本当に根が深い問題だと感じています。

そんなギャンブル依存症の心情を知ってか否かは分かりませんが、法案にはギャンブル依存症対策として、日本人客の入場回数を週3日、月10日までに限定し、1日あたり6000円の入場料を取るとあります。

そもそも依存症問題の本質はそこではないような気がします。

また、ギャンブル依存症に真剣に取り組めば、カジノ自体が問題にも成り兼ねませんから、政府が真剣にギャンブル依存症に向き合う事はないような気もします。

本当に対策するのであれば、高額の年会費を掛ける会員制にするとか、年収1000万円以下の人は入場できないようにする等の制限をすべきだと思うのですが。

元を正せばカジノのギャンブルは上流階級の賭け事なのですから。

日本のギャンブル市場

日本では、20兆円市場のパチンコ業界と、さらには国営で運営される競馬・競輪・競艇・オートレースの公営ギャンブルがあります。

現在の公営ギャンブルは、それぞれに管轄省庁が決まっており、宝くじは総務省、競輪・オートレースは経済産業省、競馬は農林水産省、競艇は国土交通省、TOTOは文部科学省、パチンコに関しては間接的に警察庁が管理しています。

これら公営ギャンブルに絡む利権が、国の天下り団体の組織づくりだという指摘もありますが、これだけ情報社会が進んでくると、国も実情を隠すことが難しくなってきました。

日本におけるIRに関しては、北日本、東京、大阪の3か所に設置が検討されているようで、売上の試算や経済効果に関しては9000億円~6兆円と専門家の間でも意見にバラつきがありますが、最低額の9000億円とした場合でも、現在の宝くじ市場に匹敵する市場が誕生するようです。

このカジノの管理部局は、カジノ管理委員会の説明によれば、別の法律の定めるところにより内閣府の外局として設置される方向の様ですが、いずれにして国が関わる方向性が強くなっているようで、カジノ利権の温床を巡って様々な動きも出てくるのでしょう。

ギャンブル大国イギリスのギャンブル事情

ギャンブルが盛んな国と聞くと、ラスベガス、香港マカオ、イギリス等ではないでしょうか?

中でも最近よくニュース等で取り上げられている「ブックメーカー」と呼ばれるスポーツを中心としたイギリス発祥の賭け屋です。

では、なぜ紳士的なイメージの強いイギリスで、ギャンブルが盛んになったのでしょうか?

それは、もともとギャンブルは貴族等の嗜みだったからです。

現在のイギリスと言えば紳士的な貴族のイメージが強いと思いますが、昔の貴族等のやっていたことは結構残酷なものなのです。

例えば、動物を狩るハンティングもそうですし、大昔には奴隷を戦わせたりして賭けたりもしていたようです。

競馬が始まったのも、貴族たちが所有する馬の中で、誰の馬が一番早いのかを競い合うために始まったと言われています。

要は、そもそもギャンブルはお金持ちの暇つぶしという事です。

そんなイギリスにおける現在のギャンブル事情はどのようになっていうでしょうか?

ギャンブルの盛んな国ランキングは、首位がマカオ、続いて米国、英国、オーストラリア、カナダとなっています。

現在のイギリスのカジノは全て会員制となっているようです。

ですからカジノに行く場合、24時間前までに会員登録を済ませるか、既に会員になっている人と一緒でないと入場出来ません。

また会員は無料ではなく、年会費として1000ポンド(日本円で約15万円)が必要になるそうで、日本のカジノにも是非このような制度を取り入れるべきだと思いますね。

一方イギリスの小さな田舎町でも、政権崩壊や王室事情までもが賭けの対象になるブックメーカー(賭け屋)やルーレットなどの賭博ゲーム機が沢山あるそうです。

「賭博委員会」によると、英国のギャンブル収益は総額138億ポンド(2兆148億円)になるそうで、イギリスでもカジノ等によるギャンブル依存の問題はかなり深刻なようです。

そもそもカジノ事業者からお客が借金できる仕組み自体がおかしいとは思いますが、それでもカジノ自体が最悪ではないようです。

というのもカジノでは従業員が、ギャンブルを楽しむお客が問題を抱えていたり、怒って気分を害していないかを常に気配りをしているそうなのです。

一説によるとカジノ自体はかなり規制が行き届いた所だそうで、問題があるのは繁華街の店に置かれているルーレット等のゲーム機だそうです。

1分間に300ポンド、1時間で1万8000ポンド(約263万円)が賭博ゲーム機に吸い込まれていくそうで、日本のパチンコ機以上に恐ろしいマシーンです。

イギリスでもギャンブルにより問題を抱えている賭博者は、12年には28万人で3年後の15年には43万人に激増していると言います。

参考文献;News week

日本のギャンブル依存症問題

厚生労働省(2017年9月)の発表によると、日本国内でギャンブル依存症の疑いがある人の数は約70万人との推計を発表しています。

また、その内で生涯一度でも依存症だった疑いのある人数を320万人いるとしています。

賭け金は月平均5.8万円で、その内の8割はパチンコ・パチスロです。

これだけの依存症を把握していながら、カジノ法案を通過させる折に、あまりにも緩い対策しか講じられていない状況を見る時、今後益々ギャンブル依存症が増えるのではないかとの不安がよぎるのは私だけでしょうか?

国としてギャンブル産業を立ち上げて経済の活性化を図ることは、外交的にも色々な諸事情もあるでしょう。

詳しいことは私の様なものに知る由もありませんが、経済的な問題の裏に依存症の深刻な闇が隠れていることを忘れないで欲しいと思います。

ギャンブル依存症になって思うこと

ギャンブル依存症から立ち直ろうとして、ブログ等のサイトを立ち上げている人が実に沢山います。

つまりそれだけ、病んでいる人がいるということです。

私自身も依存症に悩まされている一人ですので、皆さんのお気持ちは大変よく理解出来ます。

恐らくパチンコ等のギャンブルをされたことのない人には、絶対理解出来ないことだと思います。

しかしながら、このような辛い思いは理解されない方が絶対幸せだと思います。

パチンコ依存症が進行すると、かなり深刻な問題に発展してしまいます。

最初は軽いウソなどで済むのですが、そのうち段々歯止めが効かなくなり、使ってはいけないお金まで使い出し、そのあとには借金をして、それが出来なくなると遂には人のお金にまで手を付けてしまいます。

最後に待ち受けるものは自殺、破産、離婚、犯罪などの社会問題です。

カジノは一種の紳士的なゲームかも知れませんが、依存症の人にとってはパチンコ等は遊技の域を完全に超えています。

真夏の炎天下の中を幼い子供を車内に残したままのめり込み、本当に異常としか思えない行動をとるほど、人の脳みそを狂わし洗脳してしまうのです。

パチンコやギャンブル依存症になっている人を見たときに、なんて意志の弱い屑人間なんだと思うかも知れません。

確かにおっしゃる通り意志の弱い屑な人間かも知れません。

それを否定して「洗脳マシーン」のせいだと言ったところで、結局足を運んでいるのは自分の意志には変わりませんから。

先ずは、どんなに罵倒されようとも、自分が依存症であるという事実を受け入れることから、依存症脱却の道が始まると思います。

この依存症の地獄から抜け出し、平和な生活を取り戻すために、厳しい事ですが現実を素直に受け入れて行きましょう。

そして、失った信用とお金を少しづつ取り戻していきましょう。

知っておきたいギャンブルの還元率

以下のギャンブルの還元率をご覧ください。

ギャンブルの種類 還元率
宝くじ 45.7%
 競艇  74.8%
競輪 75.0%
オートレース  74.8%
サッカーくじ  49.6%
パチンコ 85%前後

出典;宝くじや日本のギャンブル還元率

例えば、最も最悪なものが宝くじですが、その還元率は45.7%となっています。

つまり宝くじは3,000円分買った時点で、その価値はすでに1,371円になっています。

逆に言えば1,371円の価値しかないものを、わざわざ3,000円も出して買っているのです。

当るはずもないのに・・・冷静に考えればありえない狂った行動です。

夢を買うと言いながら、50数年生きて来て私の周りに夢を買った人を一度も見たことがありません。

宝くじが当たった人のエピソードで、普段大金を持ち慣れていない人が、急に大金を手にしても直ぐに無くなると言うようなお話をよく耳にすると思います。

つまり所詮ギャンブルなのです。

もともとは金持ちの暇つぶしなのです。

貧乏人がやるものではないのです。

これは自分にも言い聞かせていますので、気分を害された方には申し訳ございません。

また、意外とパチンコは85%もあるじゃないか?と思うかも知れません。

しかし、よく考えて見てください。

競輪や競馬に様に一気に大金を賭けるのは別にしても、宝くじやTOTOなどを借金までして買ったような話はあまり聞きませんよね。

また他のギャンブルは営業時間やレース数にある程度上限がありますけど、パチンコ屋は年中無休で朝早くから夜遅くまで営業しています。

そこが落とし穴なのです。

パチンコ雑誌や深夜のテレビ番組やYouTubeなどの配信で、パチンコやパチスロを楽しそうに配信している方が沢山いらっしゃいますが、騙されないようにしてください。

理論上どんなに頑張っても上限85%しか返ってこないのです。

それを毎日繰り返せば、いくら還元率が85%と言っても、あっと言う間に負けが膨らんでいきます。

まとめ

私達はお金に執着してはいけないと頭では理解していますが、実際にはかなり執着する人が多くいます。

ですが、そのような人がいなければ、ギャンブルも成り立ちません。

ですから賭博を開く元締めは、あの手この手でお金に執着させようとしてきます。

ギャンブルの性質上、元締めが絶対に勝つ仕組みになっています。

また、お金はそもそも価値の交換券です。

パチンコに行って1時間2万円なんてすぐ呑み込まれますが、1時間の空間の中に2万円の価値があると思える人は、そのまま通い続ければ良いと思います。

しかし、そうでなければパチンコの生み出す価値をよく考えて見てください。

どんなにタダで読める本や、安いドリンクバーや食堂などがあっても、私達が1時間2万円以上かけるだけの価値がその空間にあるとは思えません。

なぜなら、お金だけでなく、家族や友人、仕事や健康、そして社会的信用など、あまりにも失うものが多すぎるからです。

一説には最新脳科学を駆使して、私達のドーパミンを最大限に引き出す機械を各パチンコメーカーが製作しているとも言われています。

どう考えても、まともに正面から勝負して勝てる業界ではありません。

私達が唯一取れる対策は、辞める事行かない事です。

どんなに正当化しても、行ってしまえば私達の負けです。

あなたの人生を負けで終わらせないように、歯を食いしばって現実と闘っていきましょう。

どうか、私の様な悲惨な状況に陥る人が一人でもいなくなることを強く望みます。

長文を最後までお読みいただき、感謝申し上げます。

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TSUTOMU,ISHIKAWA

TSUTOMU,ISHIKAWA

製紙会社で紙製品のデリバリー管理業務を8年間、福祉関係の専門職員を8年間勤めました。その後、地域貢献を志し政治の世界へ進みます。市会議員と国会議員公設秘書を通算5年間勤め、その後民間企業で5年間経営を学び独立起業しました。順調にステップアップしていたかに見えましたが、神様はここで私に精神の修業を命じます。50歳を目前に起業した事業が失敗し廃業・借金・うつ病・離婚等を経験します。 そして社会から完全に脱落。 病気から回復後に経済至上主義の競争社会に疑問を抱き、自身の失敗経験と反省から、この厳しい時代に凡人の中高年が、どのように生きるべきかを実践を通じて学んでいます。ビジネスマインドを始め、幸せな成功を目指すためのライフスタイルなど、将来に不安を抱える中高年の方々へ、新しい時代へ向けての生き方などをご提案しています。

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