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大物ギャンブル依存症ゲストとの対談から

IR法案が可決の見通しとなり、いよいよ2020年に向けてその整備が進められようとするなか、2018年10月4日放送のAbemaTV『橋下徹の即リプ!』に、カジノで関連企業から借りた106億円を失い、有罪判決を受けた大王製紙前会長をゲストに招いて意見交換が行われました。

元会長は当時を振り返り、「自分はギャンブル依存症だった」と話しており、エピソードでは、なんと4時間で150万円が23億にもなったと驚愕の事実を話しています。

また、カジノは自分で張る額も決められ、回数も滞在時間も関係ないため、帰りの飛行機の時間が迫ると、一気に負けを取り返そうと、思い切り高額を賭けてしまうと話していました。

やはり大手企業の会長と言えど、同じ人間なんですね。

金額の大小はあるにしても、ギャンブルにおける心理状況には、あまり大差はないのかも知れません。

実は、私この大王製紙前会長の会社で以前8年程働いていた経験があるのです。

私は一介の従業員で方や創業家の御曹司ですから立場は全然違いますけど、今回のギャンブルでの失敗を機に、年齢も近いこともあって、面識があるワケではありませんが、非常に親近感を覚えた次第なのです。

106億円という金額は凡人には大変な金額ですが、社会的な立場が高い人ほど、同じ失敗をしても、その影響力の大きに比例して跳ね返っで来るプレッシャーも大きいですね。

カジノとパチンコの違い

前会長は、カジノは回数も金額も上限なくかけられる為、負ける金額も跳ね上り負けも大きくなるとしたうえで、パチンコなどは1分間に100発以上出ないので、朝から晩までいても上限があると言っています。

しかし、これはカジノとパチンコの遊技方法の関係もありますし、立場も違えば見解も違うと感じました。

そもそもカジノは富裕層が楽しむギャンブルで、一般庶民はカジノの敷居は高いと感じていると思います。

しかし、それが本来のカジノの立ち位置でもあると思うのです。

一般庶民が気軽にいけるようなカジノは、逆に魅力的ではないような気がします

一方のパチンコは、泥臭い一般大衆向けのギャンブルだと思います。

前会長ご指摘の通り、1日で大きく損失することはありませんが、大きく稼ぐこともありません。

しかし、私が思うパチンコの怖いところは、確かにカジノの様に一気に数百万を失う事はありませんが、ジリジリと吸い取られていくところです。

これが実に巧妙だと感じるのです。

一気にお金を失えば少しは冷静に考えられるのかも知れませんが、ジワジワ減ることで感覚が麻痺してしまい、どんどん深みに引き込まれていくのです。

これがカジノと違ったパチンコ・パチスロの怖さだと私は感じているのです。

対談の中では、カジノでは不正防止のため、いくら使ったか全て記録するシステムも既に完成しているので、日本のIRカジノにも導入できるのではないかという意見もりました。

そう言った点を見ても、カジノはギャンブルとは言え、やはりしっかりお客にも向き合っているような気がしました。

対談の中でも紹介されていましたが、OECD諸国(経済協力開発機構)でカジノが無いのは日本だけのようで、グローバル化が進む中では、世界の各国との外交面でも、こうした一種の娯楽的な交際要素は、国としても整備が必要なのかも知れません。

カジノは庶民向けではなく、あくまで富裕層向けに運営すべきと私は考えます。

法案で提案されている6000円の入場料はあまりにも敷居が低すぎると思うのですが、皆さんはどのようにお感じになられますでしょうか?

まとめ

現在検討されているIR(総合リゾート)は、今のところ、北海道、東京、大阪の3か所が検討されているようです。

カジノが全国3か所に対して、パチンコ・パチスロは全国に1万3000店あると言います。

パチンコ業界の市場規模が20兆円を下回ったとは言え、まだまだ大規模な市場であることには違いありません。

日本企業を代表するトヨタ自動車の純利益が2.5兆円ですから、いかにパチンコ業界が力を持った業界であるかが伺い知ることが出来ると思います。

政府も業界の換金システムについて、あまり積極的にメスを入れようとしていない状況を見ても、そう簡単に縮小する業界ではないでしょう。

ギャンブル依存症の問題についても、建前上対策を講じているようには見えますが、根本的な規制強化には踏み込まないでしょう。

ギャンブルはどんなに大きくても月収の2割までが、適切だと言われているそうです。

例えばあなたの月収が30万円なら、月に使えるギャンブルへの費用は6万円まで。

それをどうにかしようとしてはいけません。

依存症対策の唯一の対処法は「行かない」こと。

厳しい現実を受け入れ、行くことをやめる決断をするしかありません。

自己責任で乗り切らなければ、誰も救ってはくれないのです。

参考文献;AbemaTV/『橋下徹の即リプ!』