コラム 中高年

中高年の引きこもりと8050問題の本質を考える

ここ最近中高年の引きこもりが

増加していると言われています。

 

且つて私も、うつ病を患い

引きこもりになっていた時期がありましたので、

他人事とは思えない問題です。

 

今回は2つの事件などから

中高年の引きこもり問題について

考えてみました。

 

川崎殺傷事件と元農水事務次官の殺傷事件

2つの事件に共通するキーワード

まだ記憶に残っている方も多いと思いますが、

昨年に大きなニュースが連日報道されました。

 

一つ目は川崎市多摩区の路上で

児童ら19人が殺傷された川崎登戸通り魔事件。

 

もう一つの事件は、

元農水省事務次官の76歳の父親が

44歳の長男を刺殺したとして

逮捕された事件です。

 

こちら2つの事件には、

共通するキーワードがありました。

 

それは、中高年の引きこもりです。

 

一つ目の事件の犯人であった本人と

2つ目の事件の犯人の息子には、

どちらも家に引きこもっていたという

事実があったのです。

問題の本質は?

昨年の3月29日に内閣府は

中高年の引きこもり状態の調査結果を

初めて発表しました。

 

その調査結果によると、

自宅に半年以上閉じこもっている

いわゆる「ひきこもり」の40~64歳が、

全国で推計61万3千人いるとの内容です。

 

また、7割以上が男性で、

ひきこもりの期間は7年以上が

半数を占めているようです。

 

15~39歳の推計54万1千人を上回り、

ひきこもりの高齢化や長期化が

浮き彫りになっています。

 

(参考記事:産業経済新聞)
2019/3/29 10:26 中高年ひきこもり61万人内閣府が初調査より

 

この二つの事件は、一週間のうちに

立て続けに起こったので、

それだけ衝撃も大きく

記憶に残っている人も多いと思います。

 

そして、どちらの場合も、

犯人とされる人との関係に、

引きこもりという問題がありました。

 

それゆえに、

どうしても引きこもりの問題だけが

注視されてしまいます。

 

しかし、私は引きこもりの問題が

この事件が起こった本当の

問題の本質ではない気がします。

 

引きこもりが原因で事件が

起こったのではなく

もっと複雑な問題が、

背景に隠れていると思います。

 

そもそも、引きこもりになる原因として、

家庭環境に恵まれていなかったり、

仕事が上手く行かなかったりと、

引きこもりに至るまでに、

必ず何らかの問題があったはずです。

 

本当の問題は、今の社会の在り方が

中高年をそこまで追い詰めている

という事ではないでしょうか?!

 

内閣府の調査に有ることが事実であれば、

日本の40歳から64歳までの人の中に

61万人もの追い詰められた人がいる

と言うことが問題なのです。

 

これだけの人がいるのであれば

中にはどうしようもなくなり、

自暴自棄になって暴発する人が

出て来てもおかしくはないでしょう。

 

引きこもり自体が危険なのではなく、

問題の本質は、中高年の人々を

そこまで追い詰めた社会そのものが

とても危険なんだ言う事なのです。

増加する8050問題

8050問題とは、80歳を超える高齢の親が

50代の引きこもりの子供の面倒を見るという問題です。

 

元農水省事務次官が起こした事件も、

この8050問題に該当すると言われています。

 

親が子離れできず、子が親離れできない

そんな問題とも言われますが、

これにも一つの本質がある気がします。

 

中高年の引きこもりの問題を

家族や身内の人達が、

まるで自分たちの恥の様に

感じているのでは?ということです。

 

こうした問題に対する相談窓口があっても

なかなか相談してくる人が少ないそうです。

 

元農水省事務次官の人が起こした事件にしても

自分の子供が社会に迷惑をかけてはいけない

と思ったり、家庭内暴力があり自分も殺されるかも

知れないと感じたと言っていますが、

そうなる原因は、果たして子供だけの

問題だったと言えるでしょうか?

 

立派な父親や家庭環境の中で、

自分がそれに対応できなかった場合、

子供もとても期待に応えれない自分を

責めているのではないでしょうか?

 

それに追い打ちをかけるように

家族が恥の様に感じてしまえば、

益々気持ちが荒んでいく気がします。

 

真相は分かりませんが、

もし仮にそうだとすれば、

子供の事よりも世間体や社会の価値観を

優先し続けた結果、起こってしまった事件とも

見ることが出来るのかも知れません。

 

当事者でも私が、事件の内容を

軽々しく論じることなでは出来ませんが、

こうした一連の問題には

これまでの社会の価値観も

大きく関係している気がしてなりません。

社会全体の問題

実は、この8050問題にも

もう一つの側面的な関係があるのでは?

と言う風に感じています。

 

それは、平成という30年間と

80歳と50歳という年齢差が30年で

関係していると言うことです。

 

私も平成の時代を社会人として

生きて来た世代ですので、

何となく感じ事があります。

 

それは、バブルが崩壊してからの

日本の30年間の社会の在り方そのものです。

 

この時代は、社会全体で競争が激化しました。

 

デフレから脱却できずに経済は冷え込み、

その中で更に合理化や効率化を追い求め、

世の中は益々競争が激化して行き、

社会の中に勝ち組や負け組

と言った価値観が生まれてきました。

 

社会全体が常に椅子取りゲームのような

生き残りをかけたギスギスした世界に

なっていたように思います。

 

競争に負けて椅子からあふれ出た人は

負け組と呼ばれて

落ちこぼれのレッテルを貼られます。

 

そして、そうなったのは

あくまでも自己責任なんだ

という風潮が広まります。

 

そうやって社会に居場所がどんどんなくなり、

家に引きこもっていくんです。

 

私も実際そうでしたから、

そのあたりはよくわかります。

 

そうやって長期間引きこもると、

新たに社会復帰するのは本当に大変です。

 

今の社会は一度レールを踏み外すと、

二度と同じレールには戻れないのが

身に染みてわかります。

 

社会全体に優しさが感じられません。

 

経済至上主義の下で競争ばかりをするのでなく

もっとゆとりと思いやりが必要だと思います。

 

且つてのように、正直で真面目な人が、

きちんと報われる社会にしなければと思います。

 

しかし、

社会が良くないからといって、

人を傷つけたりすることは

当然絶対やってはいけないことです。

 

罪を犯した犯人を擁護するつもりはありませんが、

稼ぐことばかりや利益を上げることだけを

最優先して来たために、

起こるべきして起こってしまった

社会全体の問題ではないかと考えます。

 

こうした世の中を変えるためにも

経済や政治や自分自身の生き方について

個人個人が真剣に考えなければならない。

 

そんな時代になっていると思います。

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TSUTOMU,ISHIKAWA

TSUTOMU,ISHIKAWA

製紙会社で紙製品のデリバリー管理業務を8年間、福祉関係の専門職員を8年間勤めました。その後、地域貢献を志し政治の世界へ進みます。市会議員と国会議員公設秘書を通算5年間勤め、その後民間企業で5年間経営を学び独立起業しました。順調にステップアップしていたかに見えましたが、神様はここで私に精神の修業を命じます。50歳を目前に起業した事業が失敗し廃業・借金・うつ病・離婚等を経験します。 そして社会から完全に脱落。 病気から回復後に経済至上主義の競争社会に疑問を抱き、自身の失敗経験と反省から、この厳しい時代に凡人の中高年が、どのように生きるべきかを実践を通じて学んでいます。ビジネスマインドを始め、幸せな成功を目指すためのライフスタイルなど、将来に不安を抱える中高年の方々へ、新しい時代へ向けての生き方などをご提案しています。

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